練馬区 N様邸 スケルトンリフォーム事例
施工事例データ
施工概要 | 改築 3LDK 敷地面積:82.05m 建築面積:1階:55.28m 2階:54.50m 二世代同居:ご夫婦 祖父母 |
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地名 | 練馬区旭町 |
築年数 | 30年 |
建築費1300万円(建物診断費、設計費:平面図、立面図、電気図、パース込み)+その他工事 リフォーム内容 1階のリフォーム 工事範囲:基礎補強、基礎増し打ち、筋交い・金物類(全てやり替え)、梁補強、断熱材(床、壁、天井)、バルコニーやり替え(防水5年保証)、軒、破風、樋(新品交換)、間取り変更など 建材新品交換:外壁防水(外壁材KMEW)・サッシ(シャッター付ペアーガラス)、玄関(断熱ドア)、キッチン・カップボード(パナソニック)、トイレ(パナソニック:暖房乾燥便座)、浴室(パナソニック:暖房乾燥機付)、壁(ボード・クロス)、床・建具・玄関収納(トステム)、TV家具、収納棚、ニッチ、壁補強ほか + その他工事 外構(境界ブロック、フェンス・門扉、ポスト、表札、建物周り砕石、玄関タイル)など |
スケルトンリフォーム工事のきっかけ
リフォームされたOBのお客様からのご紹介でした。
N様はご両親と同居したいということで、お子さん2人とご夫婦の4人家族に、祖父母2人の合計6の2世帯住宅の計画で、現在祖父母だけが住まわれているご実家の建物を改築したいとのご相談でした。
お打ち合わせしたところ、既に名が知れたリフォームメーカーでプラン見積もりを取られていましたが、打ち合わせが行き詰ってしまったらしく、先に進まなくなりどうしたら良いか悩まれていたところで紹介を受けました。理由としては、いろいろと不明な部分があることと、価格的と内容が踏み切れないことのようです。まずは現地を見させてもらいプランを立てさせてもらうことにしました。
現況を拝見しますと、建物は木造軸組構造に幾度か増改築を重ね、それが部分的に鉄骨であったり、ブロックであったりいろいろな方法で増築が重ねられていました。それをどこをどうして、どこまでどうするか考えているとややこしいので、とにかく構造をシンプルにして、メンテナンスしやすい形にリフォームしてあげることです。
現況の間取りは、1階に小さなリビングと水まわりがあり、そして床面積の半分は作業場となっており、そこをリビングに変更して家族が集まれる部屋に、そしてキッチンも広げ使いやすい4LDKに変えていきます。間取りを変更するのにはまず構造を考えるのが先決です。しっかい現況を押さえた図面を起工し、現況の壁のパランスを見て整えて防ぐことです。間取は正方形の建物の中央に階段が位置しているので、四方の開口(窓など)が耐力壁になっていればバランスがよく耐震性も上がります。コーナー窓などは片面をつぶして新たに耐力壁に変更、そして四方と階段を井型に梁で結んであげれば、かなりしっかりします。計算上は、今の建築基準法は満たし地震力など良い数値が得られてきます。
提案内容
構造上の検討はできましたが、壁面にいろいろな材料を使っている為、仕上がりが貼り絵みたくなってしまい、凸凹で汚くなてしまうのは目に見えています。
また外部は雨水が浸透する危険性の箇所を多く造ることになってしまい、一箇所でも水が入れば、せっかくリフォームしても建物の寿命は短いものになります。ということで仕上がりを締麗にする為に、現存しているところを傷めない程度に解体し新しく木造の形に戻していきます。
とにかく今回のポイントは難しさから言えば、二世帯にするということより、リフォームを幾度も重ね、異種構造物の混合になってしまった建物をどのようにリフォームしていくかがポイントになります。単純に古い建物をリフォームすることよりも、長期に渡り、その都度その都度、増改築を進めた家は、動線は悪くなってしまい痛み方も様々で、これ以上どの様に手を入れたらよいかわからなくなってしまっているのが現状です。
大きく直す部分、修籍する部分のメリ八リをつけてリフォームすることです。今回、1階はほぼ全域の大工事となったにも関わらず、2階は仕上げだけの改装に留まっていることです。
予算は上がることなく、耐室性は上がり、新築のようなリフォームになります。
増改築リフォーム 施工前
リビング北側です。
リビング南側です。