練馬区 K様邸 増改リフォーム事例(スケルトンリフォーム)
施工事例データ
施工概要 | 改築 2LDK 敷地面積:65㎡ 建築面積 1階:33㎡ 2階:25㎡ ご家族大人2名 |
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地名 | 練馬区田柄1丁目 |
築年数 | 45年 |
工期 | 2ヶ月半 |
建築費1300万円+外構・塀等その他工事・設計費用込み(建物診断費用、設計費:平面図・立面図・電気図・パース) リフォーム内容 1階のリフォーム 工事範囲:基礎補強、基礎増し打ち、耐圧盤補強、筋交い・金物類(全てやり替え)、梁補強、断熱材(床、壁、天井)、屋根周り新品(軒、破風、樋)、間取り変更など 建材新品交換:外壁防水(外壁材KMEW)・サッシ(シャッター付ペアーガラス)、玄関(断熱ドア)、キッチン・カップボード(クリナップ)、トイレ(TOTO:暖房乾燥便座)、浴室(クリナップ:暖房乾燥機付)、壁(ボード・クロス)、床・建具・玄関収納(パナソニック)、ビルトイン収納、家電収納棚、ニッチ、壁補強(絵画飾り)ほか + その他工事 特注家具テーブル(アイカ工業)、外構(境界ブロックよう壁、TOEXフェンス・門扉、ポスト、表札、建物周り砕石、玄関タイル、花台など) |
前年にスケルトンリフォームを行ったOBのお客様からご紹介でした。
平和台と光が丘を結ぶバス通り田柄通りといい、その道沿いから袋地状に建ち並ぶ建物です。
敷地は、袋地の道を出た目の前がバス停、隣はコインパーキング、コンビニといった日当たりが良く便利な立地条件です。
引っ越された当時、辺りは田畑と荒地で、そこに建物がポツンと建っていたそうです。建物は築45年、一見床も柱もかなり頑張ってきた様子。冬は隙間風がどこからか吹き込み、そして地震が来る度に大きな揺れときしみ音が気になり、いつ何が起こると考えると不安を感じてしまう毎日。
二人で住むには手狭ではないけど、1階が6畳(和)と4.5畳DKの真ん中に壁や収納が位置し、遮断されて使いつらいとのこと。1階をLDK続きのワンフロアーに間取り改造して、廊下から洗面室、トイレ、浴室までバリアフリーになるような、リフォームで家を変えられないですかとのご相談。
図面打合せを何度か重ねて、ご予算的にも納まり、仮住まいも確保して準備が整いました。
お客様、体調を崩された時期もあり、半年後の暖かくなってからの着工となりました。奥様は、家を新しくすることが近年の念願だったようで、たいへんな期待で楽しみにしておられます。
息子様は、お母様にリビングから楽しんでもらう為に、以前から花、野菜つくりで毎日欠かさず庭のお手入れ。だから、庭を中心としたリビングからの目線、家具配置、窓位置は、大きなポイントです。
いよいよ着工して楽しみなのですが、我々にとって解体は工程が読めないドキドキの日々。
古い家屋のスケルトン作業(解体)は、想定内の期待外れの状態が現れ『ここに梁があるだろうところになかったり』『梁が途中で継がれていたり(梁の役目を果たしていない)』『筋交があっても固定されていない』とか『あるだろうところの基礎が束であったり』「ん・・・」と作業が止まります。
古い建物では、当たり前にこんなことがあります。建物を裸にした時点がとても重要な部位が見えて、基礎、柱、梁の施しがあまかったり腐食していたり。
修繕に半日、多いと数日間、そこだけの箇所で工事を要します。余分に時間がかかり目先の利益優先などに走って、少しでもいい加減なことをすれば、近いか遠い先かに必ずしっぺ返しがきます。
引渡し後に問題が生じればもう蓋をした状態、修繕など不可能に近く大損害、築いてきた信頼は飛んで消えます。
重要な部位が欠損していることは、古い建物にはあるということを計画しているお客様側も、認識して臨んでほしいと思います。
見えないところなので、想定外と言ってしまえば想定外なのですが、そこを見極めるのが建築業者です。
打合せする時は、必ず問いかけてみることです。納得できる返答が返ってくるはずです。
そこをスルーしてしまうか押させるかでは、数年しかもたないリフォームになるか、何十年もしっかり持つか決定的になりますから。
※技術的なこと30年以上前の建物は、基礎高がかなり低く(地面から20cmとが)、そこに基礎の耐圧盤を単純に造るのことは、さほど難しいことではないのですが、通風性、メンテナンス性を考えると、高さを確保することが難しくなります。
大引き土台の大きさにもよりますが、それらと給排水のメンテナンスを考えると、どの部屋の床下も点検作業ができるスペースは確保しておかなければなりません。
そして、空気の流れを考えて換気が取れれば、増やしたり位置を変えてあげることです。LDKと洗面室に、床下収納を設け、各部屋の床下にもぐれるようにしております。